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2019年 06月 22日 ( 1 )

怒りとは何か

「怒り」については何度も解説してきました。もう少し書きます。
人間は感情の動物です。
そして、すべてのネガティブな感情の奥底には「怒り」の感情が含まれています。
「怒り」の感情を理解し、克服することが人生の達人の道となります。
人間は、実は、怒りを糧にして生きています。
怒りを友として生存している生命体です。
怒りの感情なしでは生きていけない生命体です。
人間にとっては、怒りこそ、生きる力なのです。
怒りがあるから、それが力となって前進できるのです。
ですからそうした意味で、怒りがあるから夢が実現するのです。
人間から怒りの感情を除いたら、もう人間ではありません。
ですから、怒りを否定的に考える必要はありません。
怒りは生存と前進のための必要要素と捉えましょう。
人間から怒りを奪うと、無気力な夢遊病者となります。
怒りがあるから、意地も芽生えるのです。
怒りがあるから、耐え忍ぶこともできるのです。
怒りがプラスに働いているうちは、人生にとって実に有益なのです。
しかし、問題なのは、怒りがマイナスに働いたときです。
ネガティブな心で怒りが爆発すると、人生のすべてを一瞬のうちに失うことになります。
人間にとって必要不可欠な「怒り」なのですが、その怒りも過ぎると、激怒となり、よくありません。
喜怒哀楽の人生といいますように、喜怒哀楽の感情は普通に働いているうちには、プラスの方向に働いてくれます。
しかし、喜怒哀楽の感情が過ぎると、人生や運命を狂わせますので、よくありません。
喜びは、進むべき方向を指し示してくれますが、喜びが過ぎると、悪戯となります。
怒りは、前進する力となりますが、過ぎると激怒となろ、何もかも破滅へと導きます。
悲しみは、再起する力となりますが、過ぎると絶望となり、身の破滅を誘います。

さて、人間の本能には、闘争本能と怒りの本能が色濃く詰まっています。
そんな中で、人間のもつ正義心と理性が、感情の爆発、怒りの爆発を抑えているために、人間らしく振舞えるのです。
ですが、社会的に孤立している人や、疎外感を感じて生きている人は、怒りを抑制することができません。
孤独や疎外感というものは、怒りを絶えず誘う感情だからです。
孤独な者の怒りが世の中で一番こわいのですよ。
昨今,団塊の世代が高齢者になり、高齢化の問題が深刻になっています。
収入のない貧困の認知症の一人暮らしの高齢者が急増しているからです。
とくに男性は、会社人間が多いので、他に付き合いもなく、仕事を辞めると、社会的な孤立感、疎外感が大きくなります。
現役時代に企業の会長だとか、教授だとか、肩書きで生きてきた人の孤独感、疎外感は計り知れなく、心の中は怒りで充満しています。  
加えて800万人も存在する認知症患者です。
認知症の症状には、妄想、興奮,幻視、幻聴などがあります。
財布を盗まれるという妄想で、家族に暴力を振るったり、目の前に敵が数人現れて見える幻視により暴れたりして、高齢認知症の人の暴力、怒りが顕著なのです。
日本人は基本的に恥じの文化の中で生きていますので、世間体を気にしたり、世間体を大事にしているうちは、理性が働き、怒りや暴力を抑えることができるのですが、世間との付き合いがない場合には、抑制する力が働かないので、孤立した人間は、怒りや暴力を暴発させます。
昨今、老人高齢者の暴行や犯罪事件は急増しており、何と、発生件数は過去の50倍近いというのです。
少子化の問題とともに、高齢者の問題も深刻で複雑化しています。
同時に、超高齢社会が進展しつつあります。
わたしが若い頃には、65歳以上の高齢者は、全人口に締める割合は7%以下の時代でした。
当時は、10以上の若者が1人の高齢者を支えるという時代でした。
それが65歳以上の人口が7%を越えて「高齢化社会」と定義づけられる世となり、さらには高齢者人口が14%を越えて「高齢社会」に突入し、現在では高齢者人口が27,6%の「超高齢社会」に突入しています。
65歳以上の高齢者人口は1734万人、75歳以上の高齢者が1436万人、90歳以上の高齢者が177万人もいます。
そして100歳以上の長寿者が6万7000人もいます。
30年後の2050年頃には高齢化率40%になると予測されています。
現在、若い世代2,26人で1人の高齢者を支えていますが、30年後には間違いなく、1人の若者が1人の高齢者を支えるという「超超高齢社会」を迎えることになります。
生活を支える年金も不確かで、このままでは破綻に向かうでしょう。
老人の怒りが渦巻く世の中が確実にやってきます。
そんな中で、美しい老後を過ごすには、経済的な豊かさとともに、人間本来の美しい心の復権が不可欠です。
by toukokira-kira | 2019-06-22 20:10 | Trackback | Comments(0)