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痛みは心のトラブル

このところづっと「痛み」について考察してきました。
痛みは、一言でいうと、「怒り」「憎悪」のなせる業と言えます。
そうした心の作用によって痛みが発生しているということです。
ですから、私は「腰痛は怒り」であると言っているのです。
そして、長期にわたって、苦悩、困惑があると、痛みは確実に慢性化します。
心の動き、心の作用、心のトラブルが「痛み」をつくるといことです。
脳の扁桃体、線条体、側坐核などの機能にトラブルが生じて慢性痛をつくります。
まあ言うなれば、筋骨格系の痛みは、「ストレス反応」といことです。
ストレス反応の状態が悪化していくと、しだいに慢性化の状態も悪化していきます。
どういうことかというと、ストレス反応には「はしご段」があり、一段登っていくごとに慢性化していくということです。
はしご段の一段目は「情けない」という想いです。
ストレス反応の始まりは、この「情けなさ」から始まります。
2段目は、「不安と畏れ」です。
3段目は、「自責の念」です。
4段目は、「無力感」です。
5段目は、「抑うつ」です。
6段目は、「社会的な孤立」です。
7段目は、「自我の喪失」です。
8段目は、「痛みが自分のすべて」という想いに至ります。
この1段目から8段目までのストレス反応の分類を覚えておくと、急性から慢性化にいたる経過と機序がよく判ります。
昨今は、孤立した老人、若者がたいへん多いようです。
ストレス的には、最も重篤なストレス反応が孤立、孤独の感情です。
孤独者の怒りが爆発すると、身体的には、極限の痛みに襲われて苦しむことになります。
怒りに翻弄され、欲望に呑み込まれ、執着の権化になると、自分を完全に見失います。そしてやがて自我の喪失状態に至ります。
やはり、健康のためには、幸せで、仲良く、楽しくが一番よいのです。






by toukokira-kira | 2019-05-24 15:43