2018年 12月 11日
★★細胞のアポトーシス
古い細胞が死んで、新しい細胞に生まれ変わるシステムのことを細胞のリモデリングと呼んでいます。
人体には全身に60兆個の細胞があり、1日に1兆個の細胞がリモデリングしています。
1秒間に50万個の細胞が新しく生まれ変わっている計算になります。
全身の60兆個すべての細胞がリモデリングするには、2か月の期間を要します。
2カ月ですべての細胞が生まれ変わるということです。
そして、100万個に1個程度の割合で、この細胞のリモデリングに失敗するそうです。
つまり、100万個に1個ぐらいの割合で、異質なできそこないの細胞が生まれているということです。
2秒間に1個の割合で異質な細胞が生まれているのですよ。
ですから、できそこないの異質な細胞は、1日に100万個も生まれており、そのうちの何千個かはガン細胞です。
人間は細胞のアポトーシスの中で、誰もが毎日、何千個ものガン細胞を生み出している存在なのです。
幸いなことに人間には免疫機能というシステムが備わっています。
NK細胞であるナチュラルキラー細胞は、免疫軍の最強部隊です。
異質なガン細胞を見つけると、NK細胞がガン細胞を取り囲んで、一瞬のうちに攻撃して死滅させます。
免疫が正常に働いていると、ガン細胞は生き残ることができないということです。
最近の医学報告による顕微鏡映像写真を見ると、そのことが鮮明に映し出されています。
ただし、それは免疫機能が正常に働いていればという条件付です。
白血球であるNK細胞は、ストレスによってその活動を停止してしまいます。
ガン細胞を撲滅してきた免疫細胞がストレスによってその働きを停止してしまうということです。
副腎から分泌されるコルチゾンというストレスホルモンが血中に流れると、血中の免疫細胞の機能が停止してしまうのです。
そうなると、ガン細胞の取りこぼしがでてきます。
限界を超えた強烈なストレスに持続的に侵され続けると、免疫機能が全く働かず、NK細胞の活動も長期み停止してしまいます。
血液中に大量に分泌されるストレスホルモンと免疫細胞が結合すると、免疫細胞の活動が停止することが判明しています。
そうなると、リモデリングの失敗によって作られた数千個ものガン細胞が野放し状態となります。
こうして、限界を超えた強烈なストレスがガンを発生させることになります。
肉親や配偶者の死、愛する者との離婚、別離などの苦しい経験した後の1~2年後にガンや難病に発展することが実に多いのですよ。
by toukokira-kira
| 2018-12-11 12:22