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身体の捻れとその影響

胸郭部が捻れると、肺や心臓、脳ばかりではなく、腹部に2つある卵巣、背中の肋骨下部にある2つの腎臓に大きな影響を与えます。
とくに血液をゆすりながら濾過する腎臓は、一番動きを必要とする臓器です。
骨盤の下まで潜り込む腎臓もあります。
呼吸運動の吐く息のときには、肋骨下部の動きが重要です。
腎臓は一番動きを必要としますので、呼吸によって常に動きのある、肋骨下部に位置しているのです。
肋骨の捻れによってここに可動制限が起きると、腎臓機能の低下が生じます。
呼吸運動によって常に動きが生起されている場所が肋骨下部であり、その位置にある腎臓は揺り動かされて、その機能を円滑に営んでいるからです。体幹部に起こる捻れは、この肋骨下部にある腎臓を低下させていく最大原因として作用します。
胸郭が捻れると、左右2つある肺と腎臓が最初に痛手を受けます。
そして次に心臓が痛手を受け、心臓機能の低下とともに、脳が痛手を受けるのです。心臓の血流量が減るからです。

ストレスなどで、右の肋骨下部の肝臓に血が集まり、充血し、熱が発生し蓄積すると、炎症し、肥大化します。
肥大化すると、胸郭は左側に捻れていきます。
左の肋骨下部の脾臓が同様に肥大化すると、胸郭は右側に捻れていきます。
肝臓と脾臓は血液が集まり、炎症、肥大化しやすい臓器だからです。
肝臓による左側の捻れでは、心臓を直撃します。
というのも、心臓はもともと、右捻れの位置で内部に納まっている臓器だからです。胸郭の左捻れは、この心臓の定常状態右捻れの螺旋を逆転させることになるのです。
そうなると、心臓の血液の吹き出し口である大動脈の血流循環を妨げます。
そして心臓の様々な病気を誘発します。
左捻れの人は、大動脈の血流の流れを守るため、身体を前屈させます。
これが腰し曲がりの原因となります。
右に捻れが起こると、脾臓と接している膵臓、左側にある卵巣が機能低下します。卵巣、子宮の障害は、脾臓による右捻れが原因で多く発生しています。
これらの原因は、肝臓と脾臓の内熱です。
血液が集まり充血した肝臓、脾臓は熱を発生させますが、この熱を速やかに排出できれば問題ないのですが、そのまま蓄積されると、肥大化して炎症し、問題が生じてくるのです。

血液が集まる肝臓は、熱を発生させ、排出できれば問題がないのですが、そのまま蓄積されると、肥大化して炎症し、問題が発生します。
病気の発生です。病気はまさに熱との闘いです。
身体の余分な熱が円滑に排出できていると健康なのです。
この熱排出システムは、呼吸を通じて排出する肺、尿を通じて排出する腎臓、腸管という粘膜を通じて排出する小腸、大腸、さらには皮膚を通じて汗として排出するものなどが主力を担います。
こららの機能が低下すると、体内の熱を蓄積させ、内熱がこもります。
自己免疫疾患の多くの難病は、こうして発生します。
内臓の機能低下と、それによる免疫低下が難病の原因です。
リウマチは小腸の内熱が原因です。
腸や肝臓、腎臓、肺、心臓の内熱が難病の原因なのです。
このように身体の捻れが内臓の機能低下を誘発し、背骨などの筋骨格系の変異を生み出し、痛みと病気をつくるのです。
私の太極療法は、充血して肥大化した肝臓の調和が中核を為します。
肝臓が首尾よく調和すると、すべての問題が解決へと向います。
身体の免疫力は、リンパ組織ばかりではなく、内臓が調和していることが必要です。
五臓六腑の調和なくして、免疫力は上がりません。
病気も治りません。どこを治療するにしても、リンパ組織と五臓六腑全体を調和させ、自律神経を回復させることが大切です。
私の太極療法の真髄は、そこにあります。
by toukokira-kira | 2018-12-11 11:35