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誤嚥性肺炎とは

日本人の死因の第一位はガンであり、第二位が心筋梗塞、第三位が脳梗塞、第四位が肺炎である。
現在は、第三位が逆転して肺炎になっているようです。
日本人の死因第三位という高い割合を占める肺炎ですが、肺炎で入院した高齢患者を調べたデータによると、80歳代の80%、90歳以上の95%が誤嚥性肺炎だそうです。
ですから、誤嚥性肺炎の基礎知識ぐらいは多少知っておく必要があると思います。
食べ物や唾液が気管に入ると、誰もがゴホンゴホンとむせて苦しくなります。
これは決して悪いことではありません。
誤嚥を防ぐための身体の防衛反応がゴホンゴホンなのです。命の生体反応です。
しかし、高齢になると、機能が低下して、誤嚥してもそういう防衛反応が起こらなくなります。
高齢になると誤嚥反射や咳反射が低下して、大量誤嚥物が肺に入っても排除できず、誤嚥性肺炎を引き起こします。
誤嚥全体の3割程度が寝ている間に唾液が気管に入ってきて起きるそうであります。
若いうちは免疫機能がしっかりしているので、多少の誤嚥があっても問題になりません。
しかし、高齢者になると、免疫力が低下しているため、肺炎になりやすいのです。
誤嚥性肺炎の原因菌は、口の中の唾液の中にいる常在菌です。
口の中には、600種類以上の常在菌が跋扈しており、口腔連鎖球菌などが主な原因と言われています。
ですから、高齢になってこれを防ぐためには、ていねいな口の中のケアが大切ということです。
日頃から口の中をきれいに、清潔にしておくことが誤嚥性肺炎の予防につながるということです。




by toukokira-kira | 2018-09-07 19:05