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切磋琢磨

一粒の石ころをジーッと見つめてみよう。
路傍の端に転がっている石ころの思いが伝わってきます。

石ころ、石ころと言っても、それは何億年もの悠久の旅を続けてきた存在です。
丸い石ころは、何億年の間、石ころとぶつかり合って、円くなったのです。
何億年かの昔、誕生したころは、角があってゴツゴツしていたのに違いありません。

石ころは、悠久の時を、来る日も、来る日も、ぶつかり合って、ぶつかり合って、円くなったのです。

日本には「切磋琢磨」という言葉があります。二つの意味があります。
一つは、自分を磨き、努力して、向上することです。
もう一つは、四角い石や玉がぶつかり合うことで、角が取れて、円く磨かれるということです。

切磋琢磨という言葉は、互いに切磋琢磨し合ってと使います。互いにがつくのです。
必ず、切磋琢磨し合う相手がいて、ぶつかり合うのです。
ぶつかり合わなければ、石ころは四角い石ころのままです。ぶつかるからこそ、円くなります。切磋琢磨してぶつかり合うことは悪いことではありません。

石ころと同じで、人間もぶつかり合うことによって、人は円くなります。
円くなれば、石ころと同じように、困難な状況も乗り越えていけます。

路傍に転がっている一粒の丸い石ころは、何億年という悠久の時を、艱難辛苦に堪えながらぶつかり合って、試練を乗り越えて、今日の今、ここに、存在しています。

失敗したら、何度でもやり直せばよい。相手を傷つけてしまったら謝ればよい。
ぶつかり合ってこそ、自分も相手も磨かれると思います。
切磋琢磨し合うライバルというのは、人生の宝です。


by toukokira-kira | 2018-02-01 21:28