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弱り目に祟り目

今日は不幸の法則についてです。
「弱り目に祟り目」という言葉ほど、人生の中で身にしみる言葉はありません。
不幸や不運というものは単独でやってくるものではなく、連合軍でスクラムを組んでやってくるものです。
不幸や不運は、幾重にも重なって一気呵成にやってくるという性質をもっているということです。
不幸、不運には連続性の法則があるということです。
単独、単発の不運ではすまないのが不幸の特徴です。
順境から逆境に運命の潮目が一端変わったならば、打ち寄せるさざ波のように次から次へと悲運が襲い掛かってきます。
「弱り目に祟り目」とは、困ったり、窮地に落ちたり、どん底に沈んでいく時には、さらに追い討ちをかけて、災難が押し寄せて、重なることを意味します。
これは人生の法則であり、宇宙の法則でもあります。
こうなると、まさに、泣きっ面に蜂です。
それこそ眉に唾をつけて用心しなければなりません。

弱っている時には、何重にも良くないことが度重なって、襲いかかってくるという法則が「弱り目に祟り目」です。
祟りまで加わってくるというのですから、一旦、道を誤り、謗りを受けると、弱り目どころではなく大変なことになります。

一旦、信用を失墜して烙印を押されると、あることないことを、尾ひれ,羽ひれをつけて言われ、貶められるようになります。

弱り目に祟り目とは、世の中の無情さと非情さとを表しています。

よく政治家が何かで躓いて,窮地に落ちると、旧悪が次から次へと暴かれて、尾ひれがついて、あることないことが揶揄されて溯上にのぼり、悲惨なものになります。
埃を叩けば、旧悪の一つや二つは誰でも出てくるものですが、これでもかこれでもかと身の周りの知られたくない秘密が暴かれていきます。

弱り目に祟り目とは、喩えて言うと、傷口に塩を塗るようなもので、非情なものです。一度、弱り目になると、本人も忘れているような旧悪が容赦なくクローズアップされて暴かれていきます。

運命ですら、弱味につけこむのですよ。
一旦、運命が反転すると、奈落の底の底まで、落ち込んでいきます。
再起するのは容易ではありません。
一旦、逆境に落ちた者が、再起するには、新たに何十倍、何百倍の努力しても足りません。

不幸というものは、単独ではこないということです。
不幸は、連合軍で、てぐすねを引いて待ち構えています。
不幸というものは、次から次へと連続して襲い掛かってくるということです。
不幸という名の仲間を引き連れて、襲い掛かってくるのが不幸の実相です。
一つ良くないことが起こると、次から次へと良くないことが起こるのです。
単独でくる不幸は、よい不幸であって、それは不幸ではなくて幸せということです。
それこそ、神様に感謝です。

by toukokira-kira | 2017-10-05 21:46