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天よ我に試練を与え給え

器の大きな人ほど、神が与える試練は大きく、数多きものとなります。
これでもか、これでもかと試練が次から次へと襲い掛かります.
弱り目に祟り目と言われるほどに、ヨレヨレになるまで試練が待ち受けます。
試練と絶望は紙一重です。
試練に打ち負かされて、絶望、失望する者も多いでしょう。
あの豪傑武将・山中鹿之助は、「天よ、我に七難八苦を与え給え」と云いましたが、
鹿之助は凄まじい試練を幾たびも乗り越えていった武将の中の武将です。
人の上に立とうと言う人には、必ずや、幾つもの大きな試練が待ち受けているということです。
文字通り、命懸けの厳しい試練もあるということです。
その試練を、一つ一つ、粘り強く、乗り越えていくと、不動心という最高の心が与えられます。
迷いの世界に生きる我々人間の最上階の精神世界が不動心です。
菩薩界に生きる衆生の最高位が不動心です。
この世は魂の修行場です。
幾多の試練や苦難を乗り越えていき、それを人生の糧として、さらに苦しみや悲しみを乗り越えていく時、人間は不動心を獲得できるのです。
だからこそ、鹿之助は「天よ我に七難八苦の試練を与えたまえ」と言ったのです。
不動心を獲得した人間は、万人から信頼され、万人の先頭に立ち、頼られる人となります。

by toukokira-kira | 2017-10-02 12:05