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一日一善

「吉人は善を語り、善を見て,善を行う。一日に3善あれば三年にして、天必ずこれに福を下さん。」
「凶人は悪を語り、悪を見て、悪を行う。一日に3悪あれば3年にして天必ずこれに禍を下さん」
これは道教の経典の一節です。
因果応報の理と、原因・結果の法則を老子は説かれていたわけです。
私は一日一善を推奨していますが、老子は一日三善を督励しています。
善とは、陰徳を積むという修行です。
陰徳とは、見返りを求めない無償の徳業のことです。
無償の愛といってもよいでしょう。
人を助け、人を救い、人の苦境を見過ごしにしない、人に誠を尽くすということが無償の愛であり、陰徳というものです。
陰徳を積むことによって魂が磨かれ、カルマの曇りが中和されて溶解していきます。
そうすることによって、同時に人生も、運命も拓けていきます。
まさに真実の人間の有り様がここ道教の経典の中にあります。
我が流儀の真髄は、毎日「ありがとう」を繰り返し唱えることと、「一日一善」の陰徳を積む という修行です。
孟子の説いた「四端の心」の実践を仁義礼智信の実技を通して修行することでもあります。人には親切に、思いやりの心をもって接したいものです。
by toukokira-kira | 2017-09-03 22:33