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太上老君

中国最古の統一王朝である秦の始皇帝は、何かにつけて華美で鼻に付く儒教を嫌い、儒教を廃して、老子の道教を奨励しました。
歴史に名高い始皇帝の焚書坑儒では、すべての儒教の書物を焼き捨てました。
それで飽き足らず、500名もの儒教学者を生き埋めにしました。
秦の始皇帝は、何かと派手な儒教よりも質実剛健な道教を選択しました。
道教の開祖である老子=太上老君が神仙感応経の中で次のように言っています。
「神仙感応経は、この地上世界で最も高い波動を出す経典の一つです。
10の68乗倍の無限の波動が放射される世の中で最もありがたい経典です。
以下,要約します。」始皇帝が重用した道教の根本思想がここにあります。

禍福に門なく、人が自分自身で招くものだ。
善悪の報いは、影が形に従うようなものです。
善い行いには、善い報いが、悪い行いには悪い報いが影のようにつき従ってくるということです。
天地には、人間の行動を監視する神がおり、人の犯した罪を記録し、罪の軽重によって人の寿命を奪います。

人に過失があれば、その過失が大きいと、12年の寿命が奪われます。小さければ100日間の寿命を奪います。

長生きしたいと思う者は、大小さまざまな過失を避ける必要があります。注意深く、正しく生きる必要があります。

貪らず、怒らず、愚かではなく、恩を施して報いを求めず、人に与えても後悔しない、こういう人は、神霊から守られる人です。
福禄はその人に付き従い、すべてが成就する人となります。

寿命が奪われると、同時に運命も悪くなります。
貧苦と悲しみ、憂いが寄り添ってきます。
下降の運命になるということ。
多くの人々から後ろ指を刺されるようになり、憎まれたり、恨まれたりするようになります。
まさに苦の人生一色です。

まさに弱り目に祟り目です。
老子がそう云っているのですから、間違いはありません。

寿命が奪われるような罪業を行うと、さまざまな禍と災いに見舞われるようになるということです。
よい事や慶び事は、その人を避けて通り、不運の星、不吉な星ばかりが寄り添ってきます。

一度、運命が反転すると、坂道を転がり落ちるように、次から次へと、災いが押し寄せてきます。
これでもか、これげもか、津波のように激しく押し寄せてきます。
そういう人の運命、人生を、私はどれほど見てきたことでしょう。

苦境から這い上がるのは容易なことではありません。
一端、奈落の底に落ちると、這い上がるのに、何十倍もの努力が必要になってきます。
挫けず、負けず、へこたれない、諦めない、強い心がないと、逆境を乗り越えてはいけません。

寿命を司る神は、罪業の軽重によって寿命を奪い、寿命が尽きれば死ぬ。
死んでも、罪を帳消しに出来ない時には、子孫に災いが及ぶと言います。
これは真実の実相です。
人の財産を奪ったり、横取りしたりすると、病気になったり、訴えられたり、死の道へ誘われて、奪い取った分は清算される定めです。

人間は一人ひとり、寿命が違います。
過去世から現世までの罪業、カルマの深さ、軽重によって、寿命が差し引かれているので、寿命に差異が生まれるのです。

道教の開祖である老子である太上老君はこのように言っておられます。








by toukokira-kira | 2017-09-01 17:33