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★★DLPFCの調和

今日のテーマは脳の「DLPFC」です。
今、私が情熱を注いでいる最新の研究テーマでもあります。
臨床応用しながら治療効果を確かめています。

さて、人間のストレス情報は、こめかみの扁桃穴から脳の扁桃体に入り、その忌まわしい情報は海馬という記憶庫に入り、思い起こすたびにフラッシュバックします。
ストレスとは、不安や恐怖、怒りや悲しみなどのネガティブな感情のことをいうのでありますが、扁桃体が引き起こすこのネガティブな感情を制御コントロールしているのが
脳のDLPFCであり、側坐核です。
このDLPFCとは、背外側前頭前野という脳のエリアのことであり、人類の救世主として脳科学者たちの注目を一身に集めています。
というのも、うつ病や慢性腰痛の原因が脳にあることが判ってきたからです。
脳が慢性腰痛を作っているというのです。
これはカナダの医学研究チームの最新の研究により判明したものです。
日本でも東大医学部や大学病院で盛んに研究が進んでいます。
その研究の根底にあるのは、身体のトラブルのすべてが脳に起因しており、その解決方法もすべて脳が知っているということです。
脳が病気をつくり、脳が病気を治すという基本的な考え方がそこにあります。
それではDLPFCとは一体何か。どのような機能を担っているのか。
DLPFCの機能には大きくわけて3つあります。
一つは判断、意欲、気力、興味を司ります。
2つ目は、扁桃体のバランスを整える役割です。
扁桃体は不安、恐怖、怒り、悲しみ、心配事、悩みなどの感情を司りますが、この扁桃体が正常に働くようにコントロールしているのがDLPFCです。
3つ目は、痛みを制御する働きがあるということです。
痛みを減少させたり、痛みを消失させたりする働きがあるということです。
しかし、このDLPFCが弱まると、扁桃体をコントロールできなくなり、扁桃体が過剰に活動するようになります。
その結果、不安と恐怖、悲しみが極限まで高まり、止まらなくなります。
DLPFCの働きが悪くなると、脳に刺激を与えても、脳の血流が増加せず、何の血流変化も起きません。これはうつ病の特徴です。
慢性腰痛に関するカナダの最新研究では、脳のDLPFC部位に直接磁気刺激を与える治療法が研究されています。
私は、これをヒントにして、脳のDLPFC部位いわゆるDポイントに宇宙の気を注入してみました。
扁桃体ポイントとDポイントに生命エネルギーを注入してみました。
萎縮した扁桃体とDLPFCに無限の力をもった生命エネルギーを注ぎ、活性化させようと試みたのです。
Dポイントは、額の生え際中央から上部に5センチ、そこから左右に5cmのところにあります。
扁桃体の反応点は、耳の後ろの乳突起の斜め上部にあります。
海馬の反応点は後頭隆起の左右のポイントにあります。
この扁桃体、海馬、DLPFC、側坐核の反応ポイントを調和させると、驚いたことに腰痛ばかりではなく全身の慢性痛が消失しました。
私が夢中になって研究している最新のテーマがこの「DLPFC」治療です。
骨や筋肉に異常が生じ、炎症が起きると、その情報は神経によって脳に伝えられます。
慢性痛だと、痛い痛いを繰り返すことによって痛みの神経回路が作られて痛みの悪循環が生じてきます。
その原因こそがDLPFCの萎縮ありました。
治っても痛いと言う現象が起きます。
手足が切断されて存在しないのに、手足が痛い、痛いとなります。
これらの痛みを「痛みよ、鎮まれ」という指令を出して鎮めるのがDLPFCです。
DLPFCの機能が衰えていると、脳が生み出す「痛い」という感覚を鎮めることができません。
DLPFCが働かないと、治っても痛いという状態が継続します。
慢性腰痛の痛みというのは脳がつくりだしている痛みということです。
ではなぜDLPFCが衰えるのか。
何度も言ってきましたが、それは不安と恐怖が主要因です。
例えば、ぎっくり腰では、そのときの強烈な痛みがトラウマとなり、強い恐怖心となり、この恐怖心がDLPFCを衰えさせ、痛みを鎮めるための指令を出しにくくしているのです。
慢性腰痛の原因はDLPFCの萎縮にあります。
脳が原因ですから、脳にアプローチしない限りは、慢性腰痛は治らないということです。
































by toukokira-kira | 2017-06-07 15:39