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四魂真義

わが流儀の幽冥観である霊魂の真義について概説します。
古流神道の修行者必須の教義です。
そして四魂概説は、五心朝天法の真髄、奥義の一つです。
陰陽師の術法修行には欠かせない基本教義です。
■宇宙と「四魂」、「喜怒哀楽」について
直霊を中心核にして四つの魂が交じり合うと、心が生まれ、意識が生まれますが、四魂のうち一つでも交わりから離れると、心は消滅します。
アラミタマは本能、肉体を維持する機能であり、この要素が消えると、肉体を維持しないということであり、死に直結します。
アラミタマは四魂の中で最初に生まれた魂であり、「始まりの力」であり、他の魂はアラミタマから分かれたものであり、波動は類似しています。

完全でないにしても、同化が可能となり、四魂が一つになって、機能し、目的を遂行します。
ニギミタマは、環境の認識で、自然環境を認識します。
その認識が失われると、生存本能優先となります。五感で得た状況を認識しなくなるので、無防備となり、病気の可能性が増大します。
ニギミタマは、自分を取り巻く環境の情報を感知、認識して、その情報をアラミタマに送り、その情報を基にして、アラミタマは肉体を制御しています。
アラミタマとニギミタマは密接不離の関係にあり、常にペアを組むシステムであり、一対の関係です。
ニギミタマは、自然環境ばかりではなく、人間のつながりである社会環境も認識します。協力、協調性などの概念、譲り合い、支え合い、助け合うという概念が消えると、究極の自己中心となります。
利欲のためには、手段を選ばず、たとえ親兄弟であっても、自分に必要なものは奪い取るでしょう。
ニギミタマが不合一となると、悲惨な結果を生み出します。

クシミタマは、喜怒哀楽などの感情を生み出しています。喜びの力は、感動を生み出し、人生の目標に向って推進していく力となります。
怒りの力は、挫けそうなとき、負けそうなとき、奮い立たせる力となります。
四魂の調和が失われているときには、犯罪行為など、人の調和を乱す恐ろしい一面があります。
哀しみの力は、立ち直る力、七転び八起きの力となります。
楽しみの力は、千秋楽の楽です。
人生の結果、経験が現れるということです。
喜怒哀楽から生まれる感情を希望といい、正常に四魂が機能していれば、喜怒哀楽のすべての要素はプラスに働きます。
喜怒哀は、その意味で、楽しみを得るために存在しています。
プラスに働けば、夢、希望へ向う道となります。喜びは道標、怒りは、原動力、哀しみは反省、楽は結果ということです。


行いは想いの花、喜びや悲しみはその果実です。
喜怒哀楽で歩んでいくのが私たちの人生です。
喜びの力で人生の道を見つけ、怒りの力で目標に向かい、悲しみの力で再起を果たし、そして人生の千秋楽が楽なのです。
人生の最終結果が希望に満ちた楽しいものになるか、それとも絶望と失望、艱難辛苦に満ちた地獄になるのか、その人の想いと行動しだいです。

怒りの力は、これに呑み込まれると、憎悪、怨念、恨みとなります。
悲しみの力も、過ぎれば、人のせい、世のせい、社会のせい、あいつのせいと、責任転嫁するばかりで、立ち直る力を失う人生となります。
喜怒哀楽の感情が過ぎると、自他を顧みず、自他を貶め,魔の道に落ちていきます。

■闇の道、光の道、クシミタマしだい
闇と光の道、明暗を分けているのは、感性です。感性は言葉や文字では豊かにすることができないものです。キーワードは四魂の調和と、クシミタマの働きにあります。クシミタマは感情を統括し、理性とも呼ばれていますが、クシミタマが機能低下すると。アラミタマの本能優位となります。自分が嫌なことは、他者にも行わない、というのはクシミタマの働きです。他者が喜ぶようなことを行うというのも同様です。

■サキミタマの機能、宇宙意識とは
サキミタマは地球を取り巻く生命の記憶です。全人類の遠い過去から現在にいたるまでの全記憶のことです。肉体は滅んでも、経験の記憶が魂に刻印されて、永遠の記憶になります。この記憶は、実生活では、直感、第六感として、四六時中お世話になっています。直感は宇宙意識とも呼ばれ、叡智そのものです。人間の経験の記憶は、肉体を離れた瞬間から、空間に存在する他の記憶と同化します。波動共鳴の法則に基づいて、同類、類似の波動が一体となります。アーカシックレコードを形成します。直感として、四魂に必要な情報が送られ、それが脳の働きにより変換されたものが、宇宙意識です。宇宙から受け取る情報は、自分と同じ波動レベルの情報となります。星空間記憶は、その精神レベルによって、受ける内容が違ってきます。

波動共鳴の法則は、厳然としており、自分と同一の精神レベルの宇宙波動、霊界波動しか直感となって降りてきません。
自分を磨いて、精神レベルを高めて、高い次元の神霊波動を受け取れるようにすべきでしょう。
今回は、荒魂、和魂,奇魂,幸魂の四魂について概説しました。
人間は死んだらどうなるのだろう。人間の永遠の課題です。
永遠の魂って存在するのだろうか、と悩み続けたのはソクラテスやプラトンばかりではありません。
プラトンの魂の永遠性理論がキリスト教の根本教義となり、今日に至っておりますが、信じるも信じないのもあなたの自由です。


by toukokira-kira | 2017-04-12 15:36