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夢中の法

「夢中」や「熱中」「集中」についていろいろ綴ってきました。
中国の仙術にも夢中の法というものがあります。
仙術とは、仙人の術法です。
仙人とは、中国の道教の流れを組み、仙境に暮らし、仙術を操った不老長寿の人を指します。
道教の不滅の真理である道,タオを体得した人がいわゆる仙人である。
不老長寿の秘訣は、房中術である人丹法、修真不死法の修法のためである。
男女の交わりにより、神仙の気を放ち、精気を与え、病を癒すというのが房中術でもある。
房中術は、クンダリーニを活性化させ、弱った身体を壮健にする働きがあり、神法道術の一つです。
仙術を会得している夫婦間、恋人同士で行うとよいでしょう。
仙術の修行法の基本は、呼吸法です。
呼吸法によって、気を練ることが仙術の基本です。
精気を練って気として、その気を練って神気、仙気とするのです。
こうした仙人になるための修行法を仙道といいます。
仙人道は、口伝にて伝承されてきましたが、900の流派があります。
そのうちの一部は日本にも伝わりました。
仙術は日本で古流神道と結びついたということです。
我が流儀、五心朝天法も、古流神道の神仙術を基本に新たな観点から創始したものです。

人間の夢や努力は、天の理、地の利、人の和の3つが揃うことで実現します。
いくら努力しても、いくら頑張ってみても、この3つが揃わないとどうにもなりません。辛抱強く、忍耐強く、時節の到来を待たねばなりません。
古来より「辛抱の木には金の実がなる」と言います。
忍耐、辛抱は人間の第一の美徳です。
夢や希望は、諦めないで見続けることが大事です。
そしてどこまでも辛抱、忍耐して、最善の努力をし続けることです。
そうすることによって、夢は必ず実現します。

地の利、人の和は、自分でつくるものです。
自分が生み出すものです。
自分の努力によって積み上げていくものです。
この地の利、人の和が揃っても、なお天の理がないと、夢は実現しません。
天の理とは、神の与える命運です。
天の理とは、努力だけでは叶わない世界です。
天から愛され、助けを受ける存在にならないと、天の理は訪れず、運命は変わりません。天の理を得ることが大事ということです。

しかし、仙術には、夢中の法があります。どんな逆境にあっても、死に物狂いで、本気でやる人、我を忘れて無我夢中でやる人には、天之理も、地の利も、人の和も関係がありません。
無我夢中の集中力があれば、夢中力で人生、運命が開けます。
夢中力とは、集中力のことで、命懸けの努力のことです。
死に物狂いで、どこまでも本気で集中してやっていると、天の理も、地の利も、人の和もすべてが後からついてきます。
これは宇宙の法則です。忘れてはなりません。
夢中、熱中、集中、情熱こそ、夢をかなえる原動力です。
無我夢中の集中力は、或いは、命懸けの努力というものは、潜在意識に深く刻印されて、現実を引き寄せます。

by toukokira-kira | 2017-01-13 13:30