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「命を立てる」とは

【命は吾より作す】(めいはわれよりなす)と言ったのは、思想家である安岡正篤である。
その論によれば、人間には「宿命」がある。
これは命が「とどまる」ということである。
しかし、学問修養することで、人間を創ることができる。
命を知ることを「知命」、その命を立てることを「立命」という。
立命とは、自分の「命」を生み、運んでいくことで「運命」に変えていくことである。
動いて止まらないから「運命」という。
「運命」にするか「宿命」に堕させしむるか学問修養次第である。
命は吾より作すものである。
安岡は、運命と宿命についてこう論じているのです。
宿命は「とどまる」ことであると断じています。
命が「とどまる」とは、逃れることのできない因果律となるということです。
命とは、もって生まれた魂の記憶のことです。
この魂の記憶に基づいて、運ばれていくのが因果律というものです。
因果律の流れにそって人生が運ばれていきます。
これが運命といいます。別な言い方をすると、因縁といいます。
命を知り「知命」、命を立てる「立命」することになるとは、どういうことか。
命を知るとは、あるがままの自分を知るということです。
どういう因縁を背負ってこの世に生まれてきたのか、を知ることです。
この世に生まれてきた使命と目的、人間として果たすべきことを知るということです。
立命とは、志を立てて、よき智慧と、よき経験を積んで、魂を磨き、因果律を良きものに変えていくという生き方です。
命を立てるということですから、愛と感謝、赦し、寛容の心をもって、正義心を貫き、正しい因果律を悟って、思考し、行動するということです。
そうすることで、自分の命は、因縁に委ねることなく、自分の志の力で、命運律が運ばれていくと言っているのでしょう。
志を立てると、因縁に立ち向かうことができるということです。
それが命を立てるという意味です。
宿命とは、魂の記憶です。
前世から引き摺ってきている因縁のことです。
思考習性は、魂の記憶に基づくものです。
思考パターン、行動パターンの総和が宿命です。
因縁、宿命を変えていくには、学問、修養しだいと、安岡は言いっているのです。学問とは、人生の智慧を学ぶということです。
人間の心の真実、有り様を学ぶということです。
人間が人間たる所以を学ぶということが学問です。
修養とは、宇宙の真理を悟り、自然界の摂理を理解し、魂を磨くということです。学問や修養によって、自分を変えていくことができたならば、運命を変えていくことができると言っているのです。
大哲学者の安岡は、自分の意思と志で、運命を運んでいけるのだ、と云っているのですよ。
人間にとっては、学問と修養は一番大切なものです。


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by toukokira-kira | 2016-12-12 15:26 | Trackback | Comments(0)