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アッツ島玉砕

私は書くのが好きなので、心に閃くままに書き綴っています。テレビを見ていても,ふっと思いつくと、書き綴ります。新聞を読んでいて、サッと閃くと、創作ノートに書きなぐります。ラジオを聴いていても同様な習性が働きます。今朝、私の心を動かしたものが2つあります。一つは、イスラムのモスクでの自縛テロのニュースです。過激集団イスラム国を非難するモスクを、イスラム国の兵士が自爆テロを行い百数十人の一般市民が巻き込まれて亡くなりました。人間の心の闇がここにあります。命を惜しまず、自分の命を投げ捨てて、蛮行を敢行するのですから、尋常ではありません。アラーの名のもとに喜んで、自爆テロに向かい、死んでゆくというのですから、深い心の闇で覆われています。来る日も、来る日も、同じことが繰り返されるのですから、心の闇の根は相当深いものです。もう一つは、新聞の一面記事です。アッツ島玉砕に伴う,慰霊、葬祭の大行進の写真です。1943年と書いてありました。札幌市内の中心部の大通りが人垣で埋め尽くされ、その中を2300人の学生服を着た学生が整然と行進している写真です。学生服に学帽を被った若者が、全員、胸に白布で覆われた戦死者の骨箱を抱き、行進している写真です。ウむっと感じるような異様な光景です。こういう写真は初めて見ましたので、悲しいほどの異様な光景でした。アッツ島の日本守備隊が米国の攻撃により全員玉砕した話は有名ですが、その当時の万骨を枯らした将兵たちのための葬列の大行進の写真を見るのは、初めてで、珍しい光景でした。数千の骨箱の中には遺骨はなく、名前を書いた紙切れが入っていたということです。兵隊さんの骨箱を大切に胸に抱えて行進していた若い学生達も、70年経た今は90歳を超えていますから、生きている人は僅かでしょう。そう思いながら写真を見つめていました。戦争や争いになると、根こそぎ、根絶やしでやられますから、人間の命ほど、無情ではかなく、風前の灯となるものはありません。尊い命を失われた人々のご冥福をお祈りします。合掌



by toukokira-kira | 2014-11-29 10:35