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明日は明日の風が吹く

明日は明日の風が吹く、という言葉は、石原裕次郎の歌の題名にもありますが、よい言葉だと思います。この言葉を励みにして、頑張っている被災地の方々がたくさんいると聞きます。一見、投げやりな、実のない言葉に感じますが、よく考えると、意味のある深い言葉です。人間は、過去を引き摺って生きている生物でっす。毎日が、過去に囚われて生きています。今日、今、考えていることは、実は、脳にとっては、昨日の繰り返しなのです。人間の思考は、99%が、昨日の繰り返し、過去の繰り返しなのです。新しいこと、経験にないことは、脳は絶対に考えません。魂に記憶された経験に基づいて、思考し、行動します。思考パターン、行動パターンが決まっているということです。過去に経験していない思考、行動を、脳が選択することはありません。脳には、1日に6万回もの思考情報が入ってきていますが、全部切り捨てています。わずかに数件の思考情報を選び取って、思考させ、行動させています。この数件の思考情報は、過去世からの魂の記憶情報に引かれて選択された情報です。要は過去の記憶を繰り返しているのです。英国の元首相サッチャーは、過去には鉄のカーテンを引け、といいましたが、それほどに、人間は過去に振り回されていきている生き物なのです。ですから、明日は、全く新しい明日の風が吹くという考え方は、とても大切なものです。毎日が新しいスタートだと思い、前進していかないと、人間は過去に引きづられ、後退していくばかりです。人間の強い想いや感情は、蓄積していくと、シコリのように塊になって大きくなり、自分を苦しめることになります。その日の想いは、清らかな水の流れのように、さらさらと水に流すのがよいのです。そうすれば、明日は明日の風が吹く、となるのです。
by toukokira-kira | 2014-06-11 21:05