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喜劇王チャップリン

私は、かって世界の喜劇王だったチャップリンに魅せられた一人です。

「私は雨の中を歩くのが好きだ。そうすれば、誰にも泣いているところを見られないですむ」。
これはチャップリンの名台詞です。
私達にもそんな思いがあるから、チャップリンの言葉は、魂に響きわたります。
何故ならば、誰にも言えないことや、誰からも理解してもらえないような苦しみや悲しみを背負って生きているのが私達人間だからです。
私も、チャップリンのように暗い夜道を一人歩くのが好きです。
泣きたいときには、誰にも見られないように夜道や雨の日を歩くのです。

チャップリンは、常々、人生に必要なものは、少しの勇気と少しの想像力と、少しばかりのお金だ言っていました。
「モダンタイムス」という映画の中では、小さな愛と小さな夢と、少しばかりのお金があれば生きていけると、私達を励ましてくれました。
そのとおりだと想います。
私たちは、真面目に正直に生きて、あいさつすることを忘れなければ、どこでも生きていけるのです。

そして、人間は、どんなに孤独な貧乏人や浮浪者でも、詩人や芸術家と同じように、ロマンと冒険に憧れているのだと力説しています。

そしてチャップリンは、「私が想像できる一番悲しいことは、ぜいたくに慣れてしまうことだ」と、贅沢な暮らしを戒めました。

生と死を見つめて、死と同じように、避けられないものがあるとすれば、それは生きることだとも述べています。
チャップリンの深い人生哲学を感じます。

一人を殺せば殺人者だが、百万人を殺せば英雄となる。
殺人は数によって神聖化される。チャップリンらしい批判精神です。

上を向いて歩こう。下を向いていたら虹は見えない。
ムダな一日、それは笑いのない一日のことである。
確かにその通りですね。

チャップリンの一言、一言に思わずハッとして、教えられることが多いです。
この世の中に永遠というものはない。
私達の苦悩、葛藤、トラブルでさえ、永遠には続かない。と云ってチャップリンは、明日に希望を見出そうとします。

人間の運不運なんて、空を走る雲と同じだ。
結局は風向きしだいのものに過ぎない。と主張しましたが、これは運命に呑み込まれない生き方です。

チャップリンは喜劇王ですが、そこいらの宗教家や哲学者よりも、深い慧眼をもっていました。

人に大切なのは、自信をもつことだ。
私は孤児院にいる時も、腹をすかせて食べ物をあさっている時にも、自分は世界一の大役者のつもりでいたと述懐しています。
そういう強さが人生では必要だと、彼は言います。

そして、必要なのは知識ではなく、思いやりだ。
思いやりがなければ、残るのは暴力だけだ。
愛を知らぬものが、憎しみ合うのだ。
思いやりがあれば、人生はもっと美しく、楽しいはずだ、とチャップリンは言うのです。

人間の思いやりの心は、一番尊い心であり、愛の心ということです。

毎日、毎日の、小さな、小さな当たり前のことの繰り返しから、いつの世もそこから偉大なことが生まれるというこを知っていたのもチャップリンでした。









by toukokira-kira | 2018-01-22 10:04